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ヘアカラー(酸化染毛剤)で黒く染まった毛髪を、すぐに明るい色に染め変えることは困難です。ヘアブリーチ(脱色剤)を使用してもほとんど効果がないため、1か月に一度、2~3か月ほどにわたって明るい色のヘアカラーを使って染めていけば、徐々に明るい色に変えていくことができます。また、脱染剤タイプのヘアブリーチ(脱染剤)を使えば少し明るくすることもできますが、使用法を誤ったり、続けて使ったりしますと髪を傷めることがありますからご注意ください。ヘアサロン(理美容院)などに相談されることをおすすめします。
ヘアカラー(酸化染毛剤)の場合は、ほとんど色落ちすることがありません。ただし、染毛直後や染毛後の髪がぬれている時にヘアリキッド、ヘアトニック、育毛剤などのアルコールを含んだヘアケア用品を使ったり、染毛後間もない時に汗をかいたりすると、衣服や枕カバーを汚すことがあります。スポーツで汗をかいた時も同じです。カラーリンス/ヘアマニキュア(半永久染毛料)の場合、雨や汗、プールの水で色落ちすることがあります。また、ヘアトニックやセットローション、スタイリングフォームなどの整髪料を多量に使うと色落ちすることがあります。ヘアカラースプレー/ヘアマスカラなど(一時染毛料)の場合、これらは着色剤を髪の表面に付着させているだけですから、シャンプーで簡単に落とせます。そのため雨や汗でも色落ちし、衣服を汚すことがあります。
ヘアカラー(酸化染毛剤)で染めた直後の洗髪が不十分ですと、髪の表面に残っている染料がとれて、枕カバーなど寝具を汚すことがあります。カラーリンス/ヘアマニキュア(半永久染毛量)やヘアカラースプレー/ヘアマスカラ(一時染毛料)は、汗や髪に残った水分で色落ちします。髪を染めた後のシャンプー、ヘアトリートメントなどは十分に行ない、髪をしっかり乾かしてから寝るようにしましょう。
ヘアカラー(酸化染毛剤)やカラーリンス/ヘアマニキュア(半永久染毛料)で地肌が染まってしまっても、皮膚のごく表面部分です。入浴やシャワー時の洗髪数回でほとんど取れてしまいます。皮膚を傷めることがありますので、無理にこすって落とさないでください。
ヘアカラー(【A-1】酸化染毛剤)やヘアブリーチ(【D-1】脱色剤、【D-2】脱染剤)は、頭髪専用です。ヘアカラーやヘアブリーチが目に入ると激しい痛みを生じたり、場合によっては目が損傷(角膜の炎症等)を受けたりすることがあり、大変危険です。眉毛にヘアカラーやヘアブリーチを使うことは絶対におやめください。
ヘアカラー(【A-1】酸化染毛剤)は、第1剤と第2剤を直前に混合して使用します。使い残った混合液は発色反応が終わって髪を染める効力を失っているため保存はできません。また、密栓をして保存しますと、発生するガスの圧力で容器が破裂する場合もあり危険です。残った混合液は必ず洗い流して捨ててください。
ヘアカラー(酸化染毛剤)は、たとえ混合しなくても空気に触れると徐々に酸化して効果がなくなってきます。使い残したヘアカラーの第1剤と第2剤は、チューブタイプ製品の場合なら、それぞれをしっかりとキャップをしておけば冷暗所で保存できますが、できるだけ早く使い切るようにしてください。一度で使い切るタイプの製品もあり、この場合は保存できません。ヘアカラーの第1剤・第2剤を混合してしまうと、混合液は保存できません。
白髪用ヘアカラーは、白髪を黒または黒に近い色に染めるものですが、黒髪用ヘアカラーは、黒系以外の明るい色(ブラウン系、レッド系など)に染めるものです。おしゃれ染めと呼ぶこともあります。黒髪用ヘアカラーは黒髪や黒髪が明るくなった髪に適した色作りをしているのに対し、白髪用ヘアカラーは白髪と黒髪の色味を合わせるような色作りをしていますので、黒髪用ヘアカラーを白髪に使って染めてしまいますと、白髪が染まらなかったり、不自然な色味になったりすることがあります。また、明るい色を希望しているのに白髪用ヘアカラーを使って染めてしまいますと、髪は黒っぽく暗い色に染まり、当初希望していたおしゃれ感覚の明るい色に染め変えるのはなかなか困難です。白髪を染めたいときは、白髪用ヘアカラーを使うようにしましょう。
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)は、ヘアカラーリング製品のうち永久染毛剤(酸化染毛剤と非酸化染毛剤)にかぶれる体質かどうかを調べるテストです。他のアレルギー反応と同様に、過去に何回も永久染毛剤を使用してもかぶれなかった人が、体質の変化などによってある日突然かぶれてしまうことがあります。このため永久染毛剤を使用する場合、メーカーを替える場合はもちろん、同じメーカーの同じ色番号のヘアカラーでも、その都度毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が必要なのです。
ヘアカラーリング製品のうち永久染毛剤(【A-1】酸化染毛剤と【A-2】非酸化染毛剤)を使ったことがあり、これまでに地肌にかゆみすらなかった人が、体質の変化やその時の体の具合などによって、ある日突然かぶれてしまうことがあります。一度かぶれてしまうと、次に同じタイプの製品を使った時にかぶれを起こします。しかも、この体質が一生続くともいわれています。たとえかぶれが起きたことがなくても、永久染毛剤を使用する際は毎回必ずパッチテストをしてください。
ヘアカラーにかぶれる体質であるかを判断するための方法については、残念ながら、パッチテストに代わる試験方法は現在知られていません。判断をするためには、短時間で起こる反応と長時間で起こる反応の両方を調べるために、パッチテスト部位に混合液を塗布した後30分位および48時間後の2回の観察が必要です。毎回必ず、染毛の48時間前にパッチテストをしてください。
かぶれの主な原因となる成分は、どんな酸化染毛剤にも配合されています。色番号やブランド名を替えても、ヘアサロン(理美容院)用の製品であっても、いずれもご使用になれません。これまでに酸化染毛剤でかぶれたことのある方は、以後、決して同じタイプのヘアカラーリング製品をご使用にならないようにお願いいたします。同じタイプかどうかを見分けるには、パッケージの「医薬部外品」「染毛剤」の文字を目印にすると良いでしょう。また、酸化染毛剤にかぶれる体質は一生続くともいわれていますので、このような方は、酸化染毛剤以外のヘアカラーリング製品(例えば、ヘアマニキュア)をご使用頂きますように、お願いいたします。なお、酸化染毛剤にかぶれたことのある方でも、非酸化染毛剤で染毛できる場合がありますが、毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。
ヘアカラーのかぶれでは、いろいろな症状がおこります。ヘアカラー(永久染毛剤、特に酸化染毛剤)を使用すると、製品に配合されている成分などによって皮膚が刺激されて、頭皮・髪の生え際・額・瞼・首筋・耳の後ろ側などに、発赤やブツブツなどがでることがあります。これを、‘‘皮膚一次刺激”といいます。また、アレルギーになると、かゆみ・腫れ・発赤・ブツブツなどがでることがあります。症状がひどくなるなると、顔全体が腫れたり、身体にも発赤やブツブツがでたりすることがあります。これを、‘‘遅延型アレルギー”といいます。
かぶれに気付かずに使用を続けたり、軽いかぶれの症状を我慢してくり返して使い続けたりすると、まれに重いアレルギー反応(全身じんましんや呼吸困難など)が突然に起こり、大変危険な状態に到ることがあります。これを‘‘即時型アレルギー”といいます。
ヘナはミソハギ化の潅木で、すでに西暦前にはエジプトやインドなどで染毛に使われたていたという文献があります。ヘナだけで染毛した色は淡赤~淡褐色で、日本人の白髪を染めてもほとんど効果がありません。日本で販売されているヘナ製品のほとんどは、色素も同時に配合された化粧品です。欧米では、もっと黒に近い暗い色に染めるヘナ製品が販売されているようですが、このような製品は酸化染料を配合しており、人によっては皮膚トラブルを起こすことがあります。ヘナを成分として含んでいるヘアーカラーリング製品を使用される場合にも、使用説明書にしたがって、毎回必ずアレルギー試験(パッチテスト)をしてください。
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通常であれば次の日のシャンプーで流れてしまうトリートメントも、40日以上はしっとりサラサラの状態がキープすることができます。